新型コロナウイルスにも漢方薬

でも、某芸能人がアビガンを飲んで効いたと言っていたけど、どういうことなのかしら？

それはもしかしたらプラセボ効果（思い込みの力）かもしれんのぅ（人間の神秘的能力じゃ）

しかし、ちょっとばかし考え方が安直だったのぅ。

新型コロナウイルスには反応しなかったようですね。

今回のことに関しては、西洋医学の薬は無力じゃったな。

でも結果は、お察しのとおりじゃ。

漢方薬は、新型コロナウイルスに有効なのかしら？

もちろん、有効だと思っとるぞぃ。

他にも、味覚異常に嗅覚異常、筋肉痛や疲労感なんかも報告されておるな。コロナうつやコロナDVも大きな社会問題じゃ。

漢方薬は、なぜコロナウイルスにも有効なのかしら？

漢方薬は症状で選ぶ。これは知っておるな？
風邪の初期に使う漢方薬の代表に葛根湯というものがある。
これは有名な漢方薬だから知っているものも多かろう。

しかし、風邪のひきはじめに葛根湯を飲んでも、治る者と治らぬ者が出てくる。これがまさに漢方薬の妙なのじゃ。
葛根湯は、①風邪のひきはじめで　②寒気があって　③汗が出ていない　④首筋や肩にコリを感じ　⑤普段は胃が丈夫　以上の条件を満たした者が飲むとよく効くのじゃ。
葛根湯をはじめ、風邪の漢方薬の多くは発汗作用で治すものじゃから、熱いお湯で飲むことも大事じゃぞ。

僕は煎じ薬（薬草をコトコト煮詰めたもの）を飲みます。
１日でバッチリ治ることもよくありますからね。
（漢方薬は長く飲まないと効かないというのはウソです）

なるほど。コロナには葛根湯がよくて、煎じ薬だともっと効くということね！！

ん？勘違いするでないぞ？
新型コロナウイルスに葛根湯が効く、とは限らんぞぃ。
新型コロナ感染症といえど症状はひとそれぞれ。
だから使う漢方薬も人それぞれなのじゃ。
しかしながら、漢方薬で良い結果が出ているのは事実じゃぞぃ。

それともうひとつ。
漢方薬には、免疫力を高める効果がある！
これは症状をおさえるだけの西洋薬にはないものなのじゃ！！
これも漢方薬の大きな魅力じゃのぅ。

マクロファージを活性化させる作用がある、と科学的に証明されたものもありますよね。

マクロファージって体に入ってきた菌やウイルスを捕食するアメーバ状の細胞よね。

免疫力を高めるということは、新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザウイルスやノロウイルスにも、はたまた今後出てくるかもしれない未知のウイルスもこわくない！
わしがコロナ禍でも平然としていた理由がこれじゃわい。

西洋医学は「どの武器でコロナをやっつけるか」ばかり考えておるな。それが悪いわけではないが、闇雲と言うか、暗中模索と言うか、ゴールが見えていない迷路を進んでいるように見えるのう。

武器をより最適化することは大事なことじゃ。
しかし、それと同じくらい盾をより堅くすることも大事。
その盾が、人間の免疫力なのじゃ。

西洋医学では免疫力を測る方法がないので無視されがちですよね。
現状では盾を堅くする方法がわからないから、とにかく武器を探すしかない、といったところでしょうか。

西洋医学が悪であるわけではない。
適材適所の対応をすることが大事だと思うぞぃ。
まぁ、今回のことに限っては武器も盾も用意できる漢方薬に分があったといったところかのぅ。

漢方薬には、症状をとる漢方薬と、免疫力を高める漢方薬がある。
だからコロナにも対応できる、ということなのね！

そのとおり！ちょっとは漢方薬のことがわかってきたかの？

漢方の知恵は何も漢方薬を飲むことだけではない。
漢方薬の効き目を高めるために、生活上で注意した方がいいことや体質と病気の状態に合った食品を食べることも過去の偉人たちが教えてくれているぞい。
しかし時間がきてしまったから、それはまた次にしようかの。

よくわかったわ、漢方仙人ありがとう。
次回は生活上の注意を教えてね。