【いつでもできる】免疫力をあげる簡単な方法

コラム

そもそも免疫力ってなに?

今回は前回の続きでもありますが、コロナに関わらずインフルエンザやノロウイルスなど、どんな感染症にも使える方法をお伝えします。

免疫力をあげると良い」ってよく耳にするけど、そもそも「免疫力」ってなんのことかしら?

免疫力とは、自分の体に備わった警備システムのようなもので、セ〇ムやアルソッ〇のような防衛の仕組みが人間の体の中にはもともと備わっているのです。

悪者(ウイルスや細菌)が体に侵入したときに、それを察知し体から排出しようとする働きを担う細胞たちの一連の流れです。

人間の体にある警備システム。

じゃあ、それが人によって低いとか高いというのはどういうことなの?

免疫細胞と呼ばれる数種類の細胞がきちんと働いているか、サボってなかなか仕事をしないかが人によって違うということです。

う~ん、なんとなく言いたいことはわかるけど、それはどうやったらわかるの?病院でどんな検査をしたらいいのかしら??

いわゆる風邪をひきやすいかひきづらいのか、そういったことは残念ながら検査数値ではわかりません。

じゃあ免疫力をあげる方法もわからないということよね。

免疫力を漢方的に捉えると、 

ふぉっふぉっふぉっ。お困りのようじゃの。

人間の体には免疫というシステムがあって、それが高い人と低い人がいるけど、でもそれを知る方法がないらしいの。

漢方仙人の知恵でなんとかならない?

もちろん、東洋医学にも免疫力の理解はあるし、免疫力をあげて風邪を治す方法は※傷寒論に書かれておるからのう、おまかせあれじゃい。

傷寒論(しょうかんろん)

後漢の時代に張仲景により書かれたとされる急性病大辞典。

インフルエンザに効くことで有名になった麻黄湯やおなじみ葛根湯などはこの古典に使い方が記されています。

1800年前からすでに、ウイルスや細菌などによる病気に対し、その存在は定かではないけどなんかそういうのあるよねみたいな認識のもとに治療が行われていたわけです。驚くほかないですね。

漢方仙人おすすめ。免疫力を高める方法は、

それでは、本題の免疫力をあげる方法じゃ。

コロナウイルスはもちろん、インフルエンザもノロウイルスも、どんな感染症にも有効な免疫力の高め方は、、、、

汗をほんのりかくこと」じゃ。

うーん、何とも言えない平凡な答えね。

期待していただけに、なにかしらこのモヤっとした感情は。

風邪をひいて寒気がしたら誰だって厚着して体を温めるわよね?

おぬし、それでしっかり汗をかいておるか?

厚着をしたとき、汗をかいているか確認しておるか?

温かいものを食べて、汗をかいているか確認しておるか?

う~ん、そう言われると、汗をかいているような、、かいていないような、、意識したことないから正直わからないわ

そうじゃろ?

汗が出るということは汗腺が開く。そこからウイルスのような目に見えない悪いものが汗とともに排泄されると考えられておるのじゃ。

体を温めることはあくまで手段であり、汗をかくことが目的なのじゃ。

そこを勘違いせんようにな。

寒気を漢方的に考える

ところで、寒気はなぜ起こるかわかるかの?

体温調節中枢の調節レベルが上昇し、熱の放散を減少させ、体熱の産生を高めて調節レベルまで体温の上昇を起こすためよね。

ふむふむ、西洋医学的には正解じゃ。

じゃがの、症状はわしら「意識している自分」に対してのメッセージとも考えられる。となると、寒気はわしらに何をさせたいのか、わかるかの?

寒気がする。。。

熱があるから寒気がするのよね。

他に理由があるの?

難しいことは考えんでいい。

寒気がするということは、寒いんじゃ。

寒いときには、どうする?

温める!

正解じゃ。

無意識の部分、カラダというのかココロというのか、とにかくわしらの意識していない部分からのメッセージとして「あたためて~」という命令が出た結果として寒気が出る。

そう考えてみてはどうじゃ?

うんうん、なんか面白い!

風邪をひいたときに極端に眠くてだるくなるのも「休んで体力を回復させよ」という命令であろうなぁ。

なるほど!

症状にはメッセージがこめられているのね!!

漢方は主訴といって、本人の訴え治療のヒントとして重要視する。

症状というのはとても大事なメッセージなのじゃ。

さて、話を戻そう。

有名な漢方の風邪薬「葛根湯」は発汗剤なのじゃ。

だから熱いお湯で飲んだ方が効くんじゃなぁ。

なるほど!

当たり前のようなこともちゃんと意味があるのね!

寒気がしたら発汗するまで温める。

発汗することにより放熱するため、体温はさがっていく。

そうしたら、あとは放っておいても治っていく。

これが自然治癒力じゃ。

解熱剤を飲むと治りが遅くなる、というのはこれが理由なんじゃのう。※

私は冷え性だから、もし風邪をひいたときにはカイロを貼ったりして、汗をかく努力をするわ。

すばらしい。

カイロは現代科学が生み出した賜物じゃのう。

もちろん、お風呂に入って汗をかいてもいいのじゃぞ。

漢方仙人、今日もありがとう。

漢方の考え方って面白いわね。

今回のまとめ

まとめ

・免疫力を高める方法は「汗をかくこと」

・汗をかけば放熱するから体温がさがる

・解熱剤は飲まない方がいいの?※←これはまた別の機会に。

・次回は漢方専門用語のひとつ「瘀血(おけつ)」を解説!

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